特徴 | 最大のオオスズメバチでは体長3.5センチ程。女王バチを中心に集団で生活する。キイロスズメバチは軒下など目立つ所に巣を作るが、もっとも毒の強いオオスズメバチは地中に巣を作るので知らないうちに近づいている場合がある。近づいた際に刺されることがある。 |
予防 | 巣に近づかない。ジュースなどの甘い物を好むので、スズメバチ類の活動時期(特に夏・秋)には持っていかない。香水をつけない。ハチが偵察のために体の回りを飛んでも、じっとしている。カチカチと警戒音をならしたら、慌てず速やかにその場から離れる。 |
症状 | 激痛・腫れ、じんましん・嘔吐・呼吸困難などのアレルギー反応(アナフィラキシーショック)など。全国では、年間数十人の死者がでている。 |
処置 | 水で毒液を洗い流し、抗ヒスタミン軟膏を塗る。アレルギー症状が出た場合は、救急車で病院へ。アレルギー症状がみられなくても、念のため病院で治療を受ける。 |
特徴 | 体長2~5センチ。体の前後に吸盤があり、伸び縮みをしながら、足もとから這いあがり、血を吸えそうな場所をさがし吸血する。湿った所を好み、特に東丹沢に多い。5月中旬から10月上旬頃に活発に活動する。 |
予防 | 食塩水(濃度20パーセント以上)やヤマビル忌避剤を靴に漏れなくつけたり、塩を靴や靴下にすりこむ。虫よけスプレー(ディートやイカリジン)も有効だが、持続効果は低い。サポータータイツなどで進入を防ぐ。 |
症状 | 血が止まらない・かゆみ・ヤマビルは毒をもっていないが、体質によっては腫れることもある。 |
処置 | 無理にはぎとらず、塩や虫よけスプレーなどをかけて落とす。水で洗い流し、かゆみの元になるヒルジンを絞り出すと治りが早い。 |
特徴 | 体長60センチ程。頭部が三角形で、身体には大きく丸い模様が多数ある。踏んだりしないかぎり、まず攻撃されることはない。 |
予防 | 基本的には夜行性だが、昼間にヤブや草むらなどで休んでいることがあり、気づかずに踏んでしまうことがあるので、進んで足を踏みいれない。見つけても近づかない。 |
症状 | 激痛・腫れ。国内で毎年3000件程度の被害があり、そのうち10人程度の死者が出ている。 |
処置 | 咬まれたヘビの特徴や時間を確認して、速やかに救急車を呼んで、安静にする。 |
特徴 | 体長1メートル程になる。赤色、黄色、黒色の派手な色のヘビだが、変異がある。性格は基本的にはおとなしく、手をださないかぎり噛まれることはまずない。毒牙は上顎の奥歯にあり、一瞬噛まれただけでは毒が注入されないこともある。ただし、日本に生息するヘビの中で最も毒は強い。首の背面の毒腺からは黄色の毒液が分泌され、それが皮膚につくと炎症を、目に入った場合は失明することがある。 |
予防 | カエルやオタマジャクシを主なエサにしているので水辺で見かけることが多い。見つけても近づかない。 |
症状 | 歯ぐきからの出血・全身の皮下出血 |
処置 | 咬まれたヘビの特徴や時間を確認して、速やかに救急車を呼んで、安静にする。 |
特徴 | 体長2ミリ程。山林に住み、野生動物の血を吸っている。人間にも吸着することがあり、吸血によって肥大化し、はじめて気づくことが多い。ダニの仲間には、ツツガムシ類がおり、これに刺された場合には死亡する場合もある。 |
予防 | 防虫スプレーなどがある程度の効果がある。肌を露出しない。 |
症状 | 吸着されると発赤・腫れなどがおこる。痒みは少ない。 |
処置 | ひっぱってダニを除去するとダニの一部が人体内に残ることがあるので、皮膚科で治療を受ける。 |
特徴 | 捨てられたペットや猟犬が野生化したもので、人間に依存せず暮らす。数頭の群れを作る場合がある。(近年、丹沢で迷子になった犬の目撃事例はあるが、ノイヌの目撃事例はほとんど報告されていない) |
予防 | 背を向けて逃げると襲ってくるので注意する。 |
処置 | 噛まれた場合には、病院で治療を受ける。 |
特徴 | 体長110センチ程だが、個体差がある。木の実や葉、昆虫などを食べる雑食性。シカの死体等も食べる。 |
予防 | 注意すべきは親仔グマや出会い頭による遭遇。出合わないよう、単独や早朝、夕暮れの登山を避ける、鈴や声などで自分の存在を知らせるなどして予防する。(至近距離で出会った時は、背を向けて走らず、後ずさりしながら逃げる。襲われた時は荷物などで頭や首を守る。荷物を置いて逃げるのは、中に食料があった場合、味を占めて人に近づく要因になるので推奨しない。) |
処置 | ケガを負った場合には、病院で治療を受ける。 |