津久井湖城山公園は「城山」の山域全体を取り込んだ県内でも最大規模の都市公園です。 都市公園は市民の緑と憩いの場として重要な役目を担っていますが、当公園はそれだけでなく、700種類以上の植物や1000種類以上の昆虫などの貴重な自然環境を保全する役割も果たしています。
園内にはタヌキやキツネ、イノシシ、テン、アナグマ、ニホンジカなどの約20種類の哺乳類が確認されています。公園キャラクターにもなっているムササビもくらしています。
公園は人間だけではなく、様々な生き物の生息環境としてかけがえのない場所になっています。また、公園内には絶滅危惧種に指定されている貴重な生物も生息しており、地元の市民団体やボランティアの皆さんも携わって保全活動が行われているほか、大学生も研究対象として野生生物の生態調査に取り組んでいます。
このように、公園には「利用」と「保全」という2つの役割があり、この役割をいかにバランスよく考えながら公園管理していくかが、重要なポイントとなります。
そのため、「自然環境の保全を図るエリア」と「人が利用するエリア」をいかに最適に区分するかを常に考え、人も自然も共生できる公園を目指して取り組んでいます。