遊水地とは

遊水地について

境川の河川整備

境川は、県北部の城山湖付近を源として都県境を南下し、藤沢市の江ノ島付近で相模湾に注ぐ、流域面積約211km2、延長約52kmの二級河川です。

境川の流域(*1)では、昭和30年代前半から市街化の進展が著しく、田畑が減少し、街がアスファルトやコンクリートで覆われるなど、土地の利用形態が大きく変化しました。

その結果、雨水を地中に浸透させたり、一時的に貯留したりする「保水・遊水機能」が著しく低下したため、大雨が降ると雨水が短時間に多量に河川に流れ込み、洪水に対する危険性が高まり、水害が発生するようになりました。

こうした水害を防止するために、総合治水対策(*2)を進めています。また、平成22年3月に策定した「都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)」に位置づけるとともに、平成26年には特定河川及び、特定河川流域に指定し、平成27年4月には「境川水系河川整備計画」を策定し、概ね時間雨量60mmの降雨により発生する洪水を安全に流下させることを目標に河道や遊水地等の整備を重点的に進めています。

*1 流域とは、地上に降った雨があるひとつの川に流れ集まる範囲をいいます。
*2 総合治水対策とは、河道や遊水地等の整備を行う河川対策と、雨水の貯留施設や防災調整池の設置、盛土の抑制等の流域対策を合わせて総合的に行い、流域全体として洪水被害の軽減・防止をめざすものです。


テニスコート平常時


テニスコート越流時

境川遊水地の役割について

遊水地は、河川堤防の一部を低くして河道からあふれた洪水を一時的に貯留することで、洪水被害を軽減させるためにつくられる池のことです。境川遊水地は、俣野遊水地、下飯田遊水地、今田遊水地の3つの遊水地によって構成され、合わせて約30haの広さを有し、約90m3/sの洪水調節を行います。

計画断面図