園内マップ

塚山公園マップ
公園パンフレットは、「こちら」からダウンロードできます。

園内みどころ

ウィリアム・アダムス(三浦按針)
 
按針の生まれは英国のジリンガム。少年時代は船大工として働き、やがて英国海軍に身を置き、スペイン無敵艦隊から祖国を防衛したアルマダの海戦にも参加しています。その後、オランダの貿易会社(後のオランダ東インド会社)の東洋派遣船隊に航海士として加わりました。しかし、船隊は暴風雨等の災難に遭い、5隻のうちアダムスの乗り込むデ・リーフデ号わずか1隻のみが慶長五年(1600年)に豊後(大分県)に漂着します。生き残った船員の中には、後に東京・八重洲の地名の由来となるヤン・ヨーステンの姿もありました。

<家康とアダムス>
日本に漂着後、アダムスは大坂城で時の権力者であった徳川家康に会います。英国と対立関係にあったイエズス会の宣教師などが、アダムスらの処刑を求める中、家康は英国人漂流者たちを信任するようになります。以後、家康の外交顧問等で活躍したアダムスは、慶長十年(1605年)に相模国三浦郡逸見村に二百五十石の領地を与えられ、三浦の水先案内人を意味する「三浦按針」と名乗りました。西洋人初の侍となった彼は、領民からもよく慕われたといわれます。

<アダムスのその後>
西洋の幾何学や造船術を伝え、また自らも貿易を行ったアダムスですが、海外進出に積極的だった家康の死後は不遇をかこつことになり、元和六年(1620年)平戸で没します。享年57。アダムスの領地は息子のジョセフが継ぎ、彼も鎖国直前まで朱印船貿易の任にあたったと言われますが、その後の消息は分かりません。

<三浦按針=ガリバー?>
ジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」のガリバーは、ウイリアム・アダムスがモデルだという説があります。ガリバーは、日本の小さな港町ザモスキ(Xamoschi)に上陸します。一方、按針が徳川家康から与えられた三浦郡逸見村の近くに観音崎(Kannonsaki)と呼ばれる地域があります。アイルランドにいたガリバー旅行記の作者スウィフトは、徳川家康の外交顧問であったアダムスが英国に送った手紙をヒントにガリバーを観音崎に上陸させたのではないかといわれています。
按針塚
 
按針塚はアダムスの遺言により逸見の領民たちによって、江戸城を望める逸見の山頂につくられた供養塔と言われており、大正12年に「三浦安針墓」として、国指定史跡に指定されています。凝灰岩製の右塔が按針、安山岩製の左塔が妻・ゆきのものです。
桜まつり、三浦按針祭観桜会
 
塚山公園は、桜の名所です。毎年4月上旬には満開の桜の下で、イギリス人ウィリアム・アダムス(三浦按針)の功績をたたえ「按針祭」が開かれます。
展望
 
園路を上ると県内有数の景観美が広がります。天気の良い日は横須賀港はもとより、みなとみらい地区や対岸の房総半島まで眺めることが出来ます。

公園の経緯

塚山公園の経緯
  塚山公園のシンボル按針塚は、江戸幕府の鎖国政策により長く放置された状態になっていましたが、明治の初め横浜在住のイギリス人の中でウィリアム・アダムスの遺跡や口碑を探したいと望む者が現れました。明治5年、貿易商ゼームス・ウォルタ氏が逸見村の浄土寺を尋ねてウィリアム・アダムス夫妻の塚を発見、修復を計画したところ、逸見の人、港町1丁目富士山ホテル経営者安西善六氏は工費五十円を投じて協力しました。
  明治21年、さらに明治39年、地元の鈴木福松氏が主宰して石川儀兵、鈴木惣右衛門、鈴木藤吉、鈴木忠兵衛、栗田万五郎氏が発起人となり、神奈川県知事周布公平氏を動かし、政府高官やイギリス大使サー・マクドナルド氏等名士の賛同を得て大改修を行い、現在の史跡ができあがりました。
  逸見の人達には日本に初めて西洋文明をもたらし、この地に在住したウィリアム・アダムス(三浦按針)には格別の思いがあります。大正11年に鈴木福松氏等19名が私有地を塚山公園用地に寄贈しました。昭和初年には地元青年団が桜千本、ツツジ数百本、梅二百本を植栽しました。終戦を境に、史跡は荒らされ花木は抜き去られ、つる草に覆われた公園は荒れ果てましたが、昭和32年、県立都市公園として開園したことにより整備が進められました。
  昭和41年10月1日、町内副会長小林雄氏は逸見の先人たちが永い間守り続けてきた塚山公園の史跡と自然を守ろうと、「県立塚山公園保存会設立趣意書」を全戸に配布し塚山公園保存会を設立し、町ぐるみの活動で日曜祭日毎に草刈り、植栽、清掃等を続けました。その後県当局により園路、水道、トイレ、休憩所、電灯、電話等次々と整備され現在に至りました。

塚山公園保存会の経緯
昭和
41年
10月
1日
県立塚山公園保存会設立
昭和
47年
4月
14日
横須賀市長表彰
昭和
50年
10月
17日
建設大臣表彰
昭和
52年
2月
15日
横須賀市長表彰
昭和
52年
12月
4日
設立10周年記念・塚山公園保存会記念碑建設
昭和
60年
10月
18日
建設大臣表彰
昭和
61年
7月
13日
設立20周年記念
昭和
62年
5月
23日
財団法人神奈川県公園協会と業務契約
平成
7年
10月
1日
設立30周年記念
平成
8年
4月
6日
塚山公園中央広場四阿落成式
平成
17年
2月
29日
財団法人神奈川県公園協会表彰
平成
17年
10月
17日
神奈川県指定管理者の指定(財団法人神奈川県公園協会とグループ指定)
平成
18年
11月
19日
設立40周年記念
平成
21年
6月
18日
横須賀三浦地域県政総合センター所長表彰

公園のご利用にあたってのお願い

 県立都市公園では、様々な目的を持つ様々な世代の方々が利用しています。ルールを守って、安全、安心な公園づくりにご協力をお願いいたします。他の利用者に危険や迷惑を及ぼす行為(集団での球技、犬の放し飼いなど)は禁止です。また、県立都市公園の中では、次の行為は「神奈川県都市公園条例」により禁止または知事の許可が必要になります。

禁止
・都市公園施設を損傷したり、汚損すること
・木竹を伐採したり、植物を採取すること
・土地の形質を変更すること
・鳥獣類を捕獲したり、殺傷すること
・はり紙若しくは、はり札をしたり、広告を表示すること
・ごみやその他の汚物を捨てること
・立入禁止区域に立入ること
・指定された場所以外の場所に車両を乗入れたり止めておくこと
・都市公園をその用途以外に使用すること

知事の許可が必要
・物品を販売し、又は配布すること
・業として、映画若しくは写真の撮影又はラジオ若しくはテレビの録音、録画若しくは放送を行うこと。ただし、知事が都市公園の公衆の利用に支障を及ぼすおそれが少ないと認める場合は、この限りでない
・興行を行うこと
・競技会、展示会、集会その他これらに類する催しのため、都市公園の全部又は一部を独占して使用すること
・募金、署名運動その他これらに類する行為を行うこと
・花火、キャンプファイヤー等火気を使用すること

よくある質問

Q.公園の最寄駅を教えてください。
A.京急安針塚駅になります。

Q.駅から公園まで徒歩で、どの位かかりますか。
A.駅から公園まで1.0㎞ほどですが、登り坂が多いため、徒歩で20分位かかります。

Q.タクシーを利用した場合、乗降場所はありますか。
A.管理事務所前をご利用ください。

Q.自家用車用の駐車場はありますか。
A. 駐車場はありません。

Q.障がい者用の駐車場はありますか。
A.障がい者の方で車利用が必要な方は事前に公園(TEL:046-823-2439)にご相談ください。

Q.駐輪場はありますか。
A. 無料で利用できる駐輪場が、中央広場西側にあります。

Q.入園料はかかりますか。
A. かかりません。

Q.休園日はありますか。
A.ありません。

Q.閉園時間はありますか。
A.ありません。

Q.団体で利用する場合は申込み(予約)が必要ですか。
A.混雑回避のため、事前にご連絡いただきますよう、ご協力をお願いします。

Q.コインロッカーなど、荷物を預ける場所はありますか。
A.ありません。荷物は各自でお持ちください。

Q. 犬などのペットを入園可能ですか。
A.入園可能です。

Q.園内で車いすやベビーカーは使用できますか。
A.使用はできますが、一部通行しづらい場所もありますのでご注意ください。

Q.園内に身障者用トイレはありますか。
A.中央トイレに多目的トイレが設置してあります。

Q. 園内に飲み物の自動販売機はありますか。
A. 中央広場と管理事務所前に飲み物の自動販売機は設置してあります。

Q.ごみ箱はありますか。
A.ごみ箱は設置していません。ごみ類はお持ち帰りいただくようご協力をお願いします。

Q.園内での撮影は可能ですか。
A.個人で楽しまれる場合は可能ですが、営利目的等の撮影は、土木事務所への申請が必要です。