旧三井別邸地区について
大磯城山公園は、落ち着いた佇まいが土地の歴史を語っています。
園内には、縄文時代の遺跡のほか多数の横穴墓もあり土器などが発見されています。また、古くは山城(小磯城)が築かれていたこともあり、その掘割跡や鎌倉古道などが残されています。
明治31年(1898年)になり、この土地に三井財閥当主が別荘を構え、庭園の整備がなされていき、全国の有名な古寺社の古材を用いて建てられた「城山荘」を始めとして、茶人として高名な織田有楽斎が建てた武家の気風を感じさせる国宝の茶室「如庵」や登窯などが点在していました。
時の流れとともに大部分の施設が他にわたり、その後、荒廃した時期もありましたが、多くの人々の声を受け、県立大磯城山公園として、昭和62年(1987年)に開園しました。
今では、長い歴史に彩られ、豊かな自然や文化に囲まれた公園の風情に魅かれた多くの人々が訪れ、やすらぎ、憩いの場として親しまれています。
もみじの広場
不動池のまわりをモミジが彩る日本庭園です。新緑、紅葉の季節には不動池にモミジが映え、ことのほか見事です。秋の一時、色づいたモミジがライトアップされ、幻想的な世界を堪能していただけます。
展望台
高台からの眺めのよさが自慢です。ゆるやかな坂道を上ると、富士山から箱根連山、伊豆半島にかけての山並みや相模湾、伊豆大島を一望することができます。「関東の富士見百景」にも指定されています。
茶室「城山庵」
城山庵は、旧三井別邸地区にかつて置かれていた国宝の茶室「如庵」を模して建てられました。茶会はもとより、お稽古用にも気軽にご利用ください。付帯の休憩室では、抹茶の接待も受けられます。
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北蔵
北蔵は、旧三井財閥別邸の一部として昭和16年(1941年)に建てられたもので、当時の施設の中で唯一、東蔵と共に現存している建物です。
大磯町郷土資料館
「湘南の丘陵と海」をテーマに、大磯と周辺地域の歴史、文化、風土に関する資料を展示しています。
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