公益財団法人神奈川県公園協会は、2025年3月に設立50周年をむかえます。

1975年~1984年昭和50年~昭和59年

「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が流行し、山陽新幹線の岡山駅-博多駅間が開業、プロ野球では広島カープがセ・リーグ初優勝を果たし、高校野球では東海大相模高校の原辰徳選手が大活躍した1975年、財団法人神奈川県公園協会が誕生した。
当時の公園行政は公園の量的拡大と施設整備に重きが置かれていたが、整備が進むにつれ、公園における利用者へのサービス向上、特にプールなどにおける安全管理が課題となっていた。これらの課題に対応し、また、質の高い公園の管理運営を目指して、公園協会が設立された。

最初の業務は「保土ケ谷公園体育館」の清掃、夏からは「三ツ池公園」「保土ケ谷公園」「辻堂海浜公園」「篠原園地」のプール管理も含めて、県から受託した。

管理施設 1984年(昭和59年)時点
一部管理受託 都市公園6 園地1
プール管理受託 都市公園2
1975年(昭和50年)3月20日

財団法人神奈川県公園協会設立

「保土ケ谷公園体育館」の清掃受託、「三ツ池公園」「保土ケ谷公園」「辻堂海浜公園」「篠原園地」のプール管理受託

「観音崎公園」開園


当時の保土ケ谷公園体育館

当時の保土ケ谷公園プール

当時の三ツ池公園

篠原園地プール(2004年)

辻堂海浜公園整備前空撮(1967年)

辻堂海浜公園空撮(2012年)

辻堂海浜公園 整備前(1965年)

辻堂海浜公園(1972年)

辻堂海浜公園 整備前 現東駐車場付近(1967年)

辻堂海浜公園東駐車場(2023年)
1975 昭和50年

恩賜箱根公園旧御殿休憩所の管理受託(1992年閉館)


恩賜箱根公園 旧御殿休憩所
1976 昭和51年

「東高根森林公園」開園

1978 昭和53年

「相模原公園」開園


当時の相模原公園

相模原公園(2017年)

相模原公園しょうぶ田(当時)
(現在はグリーンハウス)

グリーンハウス(2023年)
1979 昭和54年

1985年~1994年昭和60年~平成6年

1986年末から1991年にかけてバブル景気が訪れる。好景気の中、多くの施設が造られオープンした。
また、1992年には相模原市で「第9回全国都市緑化かながわフェア」(グリーンウェーブ・相模原92)が開催された。

自然とのふれあいニーズの高まりを受け、1993年には自然生態観察公園として座間谷戸山公園が開園した。

管理施設 1994年(平成6年)時点
条例による管理受託 都市公園8
一部管理受託 都市公園5 園地1
管理受託 自然公園施設2
プール管理受託 都市公園2
※自然公園施設は、(財)神奈川県自然公園協会が受託。

三ツ池公園「緑陰文庫」の管理受託(1996年閉館)


当時の緑陰文庫
1985 昭和60年

保土ケ谷公園軟式テニスコート脇にオートテニス場オープン

「宮ヶ瀬ビジターセンター」オープン

1986 昭和61年

「大磯城山公園」開園

1987 昭和62年

「七沢森林公園」「四季の森公園」開園


七沢森林公園開園式典

四季の森公園開園式典

当時の四季の森公園

大磯城山公園内に大磯町郷土資料館オープン

中国遼寧省との友好提携5周年を記念し三ツ池公園内に「馬超龍雀」像設置

三ツ池公園「馬超龍雀」像設置除幕式
1988 昭和63年

陣馬自然公園センターオープン

七沢森林公園「森の民話館」オープン

観音崎公園「ビジターセンター」「観音崎自然博物館(建替え)」オープン

辻堂海浜公園「交通公園(再整備)」開園


辻堂海浜公園交通公園(1972年)

辻堂海浜公園交通公園(1975年)

辻堂海浜公園交通公園(現在)
1989 平成元年

大磯城山公園茶室「城山庵」オープン

七沢森林公園「森のアトリエ」オープン

(財)神奈川県自然公園協会設立

1990 平成2年

辻堂海浜公園に「交通展示館」オープン

辻堂海浜公園に「ジャンボプール」オープン


辻堂海浜公園プール(1980年)

辻堂海浜公園ジャンボプール(1995年)
1991 平成3年

保土ケ谷公園「かながわアートホール」オープン


いこいの広場・アートホール建設前(1984年)

かながわアートホール(オープン後)

恩賜箱根公園「湖畔展望館」オープン

相模原公園に「かながわグリーンハウス」が緑化フェア県テーマ館としてオープン


当時のかながわグリーンハウス
10月3日~11月23日

相模原市で「第9回全国都市緑化かながわフェア」(グリーンウェーブ・相模原92)相模原公園ほかで開催

グリーンウェーブ・相模原92
1992 平成4年

相模原公園に「緑の相談所」オープン

座間谷戸山公園開園


座間谷戸山公園 水鳥の池(造成中)

座間谷戸山公園開園式典

当時の座間谷戸山公園
1993 平成5年

三ツ池公園内「コリア庭園」オープン


三ツ池公園「コリア庭園」(オープン前)
1994 平成6年

1995年~2004年平成7年~平成16年

1998年はスポーツが熱い1年であった。冬季長野オリンピック・パラリンピックに始まり、夏の甲子園決勝で横浜高校 松坂大輔選手がノーヒット・ノーランを達成し、プロ野球では横浜ベイスターズが38年振りに日本一に輝いた。神奈川県では第53回国民体育大会「かながわ・ゆめ国体」が開催され、保土ケ谷公園、秦野戸川公園、相模湖公園が競技会場として使われた。保土ケ谷公園では、第34回全国身体障害者スポーツ大会「かながわ・ゆめ大会」も開催されている。これらの大会に先駆け、1996年から1997年にかけて保土ケ谷公園野球場が改築、1997年には秦野戸川公園と山岳スポーツセンターがオープンしている。

管理施設 2004年(平成16年)時点
条例による管理受託 都市公園19
一部管理受託 都市公園2 園地1
管理受託 都市公園1 スポーツ施設1 自然公園施設5
プール管理受託 都市公園1

(財)神奈川県自然公園協会が解散し、(財)神奈川県公園協会と統合

津久井湖園地、地域拡大により「津久井湖城山公園」に改称

1995 平成7年

「丹沢湖ビジターセンター」オープン


改築中の保土ケ谷公園野球場
1996 平成8年

保土ケ谷公園野球場(改築後)オープン

湘南サーフビレッジオープン

「秦野戸川公園」「はやま三ヶ岡山緑地」開園

座間谷戸山公園里山体験館オープン


秦野戸川公園(造成中)

座間谷戸山公園里山体験館(建築中)

「秦野ビジターセンター」「山岳スポーツセンター」オープン


秦野戸川公園開園式典

秦野ビジターセンター
山岳スポーツセンター(建築中)
1997 平成9年
長野オリンピック(2月7日~22日)、長野パラリンピック(3月5日~14日)開催
9月、10月

第53回国民体育大会「かながわ・ゆめ国体」の競技会場として、保土ケ谷公園、秦野戸川公園、相模湖公園使用

11月7日~8日

保土ケ谷公園で第34回全国身体障害者スポーツ大会「かながわ・ゆめ大会」開催

「秦野戸川公園」茶室オープン


秦野戸川公園茶室
1998 平成10年

津久井湖城山公園「水といこいのゾーン」開園

1999 平成11年

秦野戸川公園少年野球場オープン

辻堂海浜公園「しょうなんの森」開園


しょうなんの森(造成中)
2000 平成12年

「茅ケ崎里山公園」開園

2001 平成13年

「あいかわ公園」開園

5月31日~6月30日

FIFAワールドカップ日韓大会が開催(保土ケ谷公園サッカー場をドイツチームが練習場として使用)

秦野戸川公園「バーベキュー場」オープン


当時の保土ケ谷公園サッカー場

秦野戸川公園バーベキュー場
2002 平成14年

地方自治法の一部改正により公の施設(都市公園等)の管理に「指定管理者制度」導入

「座間谷戸山公園」パークセンターオープン

第14回全国みどりの愛護のつどいにて、観音崎公園フィールドレンジャーが功労者国土交通大臣表彰される

2003 平成15年

相模三川公園開園

湘南海岸公園内に「新江ノ島水族館」「なぎさの体験学習館」オープン

2004 平成16年

2005年~2014年平成17年~平成26年

2006年、公園協会にとって大きな転機が訪れる。県立都市公園への指定管理者制度の導入である。従前の条例による管理委託制度では、委託先が公共団体、公共的団体、出資法人に限定されていたが、指定管理者制度では、株式会社や公益法人、NPO、任意団体なども可能となり、県立都市公園では公募による競争を経て、指定管理者が決まることとなった。この結果、いくつかの公園が公園協会の手を離れることとなり、公園協会としても組織をスリム化するなど、より一層の効率的な法人運営が必要となった。

また、公園管理においても、植物や施設の維持管理だけでなく、利用促進や市民協働によるパークマネジメント・エリアマネジメント等、多様な運営管理が求められる時代となった。公園協会でも地域協働によるイベント開催を進め、2007年には辻堂海浜公園を代表する夏の盆踊りイベント「第1回辻の盆」が開催された。また、公園の里山保全活動などを市民協働で行う「茅ケ崎里山公園倶楽部」の活動が評価され、2014年 第25回全国みどりの愛護のつどいで感謝状が授与された。

2007年頃からひこにゃんが火付け役とされる「ゆるキャラ」ブームが巻き起こり、翌2008年には公園協会マスコット「coちゃんenちゃん」が誕生する。盟友である境川遊水地公園マスコット「シラサギのユウちゃん」と共にゆるキャラ戦国時代を生き抜き、今も根強い人気がある。

2011年の東日本大震災以降は公園における防災機能が重要視され、翌2012年には湘南海岸公園に津波避難タワーが設置された。

管理施設 2014年(平成26年)時点
指定管理 都市公園16 スポーツ施設1
管理受託 都市公園1 自然公園施設5

「宮ヶ瀬ビジターセンター」リニューアルオープン

2005 平成17年

「おだわら諏訪の原公園」開園

県立都市公園に指定管理者制度が導入される

相模原公園「ドッグラン」オープン

三ツ池公園「パークセンター」オープン

「ユーシンロッジ」管理受託(2007年より施設運営休止中)


当時のユーシンロッジ
2006 平成18年

「かながわパークナビ」発刊

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「境川遊水地公園」開園

茅ケ崎里山公園「パークセンター」オープン

「いせはら塔の山緑地公園」開園


辻堂海浜公園「辻の盆」
2007 平成19年

茅ケ崎里山公園「谷の家」オープン

「花とみどりのフォトコンテスト」開始

協会マスコット「coちゃんenちゃん」誕生


coちゃんenちゃん(当時)

coちゃんenちゃん&シラサギのユウちゃん(近況)
2008 平成20年

旧吉田茂邸より出火、本邸約300坪全焼

保土ケ谷公園ギャラリー横に飲食サービスコーナーをオープン

境川遊水地公園「多目的グラウンド、テニスコート」オープン

保土ケ谷公園ギャラリー 飲食コーナー
2009 平成21年

第61回全国植樹祭を秦野戸川公園にて開催

2010 平成22年

公園協会が公益財団法人に移行

東日本大震災(3月11日)

保土ケ谷公園「プール」リニューアルオープン

2011 平成23年

茅ケ崎里山公園「里の家」オープン

湘南海岸公園に「津波避難タワー」がオープン

2012 平成24年

相模三川公園「パークゴルフ場」オープン

大磯城山公園「旧吉田茂邸地区」一部開園

大涌谷バス専用駐車場オープン

整備中の大涌谷バス駐車場
2013 平成25年

いせはら塔の山緑地公園「パークセンター」オープン

「地域緑化活動支援事業」(花苗の配布)の開始

津久井湖城山公園、茅ケ崎里山公園「バーベキュー場」オープン

第25回全国みどりの愛護のつどいにて、茅ケ崎里山公園倶楽部が功労者国土交通大臣表彰される

第25回全国みどりの愛護のつどいにて(茅ケ崎里山公園倶楽部)
2014 平成26年

2015年~平成27年~

2015年9月に国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、国内でもSDGsが注目される中、公園協会は2017年のエコプロに出展し、公園での活動をSDGsに関連付けて紹介。翌年には公園協会SDGs宣言を出し、SDGsの実現に向けて資産積立を開始、公園におけるSDGsを推進している。

2020年から新型コロナウイルス「COVID-19」が流行。感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令され、県立公園においても一部の有料施設や駐車場の利用休止、イベント中止等の対応がされた。

新型コロナウイルス流行の影響で2021年に延期された東京2020オリンピックでは、スポーツクライミングが新競技として採用された。オリンピックに先駆け、秦野戸川公園内に「はだの丹沢クライミングパーク」が、山岳スポーツセンター内にはスピードウォールがオープンした。

コロナ禍を経て、公園が人々の心身の健康に不可欠な存在であることがあらためて認識されるなど、地域社会における公園の役割は益々大きくなってきている。こうした中、公園協会としても、次の50年に向けて、公園の価値を更に高められるよう、一層の努力を重ねていく。

管理施設 2023年(令和5年)時点
指定管理 都市公園18 スポーツ施設2 自然公園施設2
管理受託 都市公園1
一部管理受託 明治記念大磯邸園

丹沢湖ビジターセンター、陣馬自然公園センター閉館

5月6日~2016年7月25日

気象庁が箱根山火山噴火警戒レベルを引き上げ、大涌谷園地への立入が規制される


陣馬自然公園センター

大涌谷園地再開(2016年)
2015 平成27年

宮ヶ瀬ビジターセンター閉館

2016 平成28年

境川遊水地公園「今田管理センター」オープン

12月7~9日

エコプロ出展


境川遊水地公園 今田管理センター(造成中)

エコプロ2017出展

相模原公園「グリーンアーカイブス」オープン

大磯城山公園旧吉田茂邸地区旧吉田茂邸(大磯町郷土資料館別館)オープン

県立のビジターセンター(秦野、西丹沢)に指定管理者制度が導入される

2017 平成29年

茅ケ崎里山公園「キッチン里山」オープン

SDGs推進事業の資産積立開始

2018 平成30年
5月19日~11月14日

気象庁が箱根山火山噴火警戒レベルを引き上げ。大涌谷園地への立入が規制される。

境川遊水地公園「今田遊水地」開園

ラグビーワールドカップ日本大会開催(9月20日~11月2日)

恩賜箱根公園と近隣の皇室ゆかりの庭園が連携した取組が、国土交通省が創設したガーデンツーリズム登録制度に登録

2019 令和元年
新型コロナウイルス「COVID-19」が流行

国の「明治記念大磯邸園の企画運営業務」の受託

観音崎公園にPark-PFI事業によるバーベキュー施設オープン
(運営団体:BEACH⇔PARK LIVING 共同事業体)

はだの丹沢クライミングパーク供用開始

山岳スポーツセンターのスピードウオール供用開始


山岳スポーツセンター
 リードウォール

山岳スポーツセンター スピードウォール

はだの丹沢クライミングパーク
 ボルダリングウォール
2020 令和2年
東京オリンピック(7月23日~8月8日)、東京パラリンピック(8月24日~9月5日)開催

保土ケ谷公園「サッカー場」東京オリンピック競技大会「サッカー競技」の公式練習場として使用

2021 令和3年

大涌谷自然研究路が引率入場方式により再開

SDGs積立資産を活用して相模三川公園にキッズスペースを整備

相模三川公園のキッズスペース
2022 令和4年

(公財)神奈川県公園協会50周年記念サイト開設

2023 令和5年

(公財)神奈川県公園協会 設立50年(3月20日)

2025 令和7年
公園協会管理施設の一覧と変遷  PDF版ダウンロードはこちら(歴史編)